あの日の約束を、君ともう一度







夢を見た。









懐かしい、バスケを始めた小学2年のときのこと。









そして、中学でバスケをやっていたときのこと。









楽しかった。









今となってはもう夢のよう。









たくさん積み上げてきた努力は、一瞬で崩れた。









私が目指していた夢は、一瞬で消え去った。










楽しかったあの頃はもう戻ってこない。









『さやこっち!!』










『やっぱりさやちゃんはすごいね!!』










『君を来年、桜丘に推薦したい。』









あぁ、これは夢?










それとも...。










いや、そんなはずない。









だって私にはもうバスケなんて残ってない。









『さやかのおかげで勝てるね!』









嘘だ。









だって私がいなくても優勝したじゃない。







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