あの日の約束を、君ともう一度







「い、依月...!?」











俺の腕の中で慌てている染谷が、ものすごくかわいい。










...なんて、そんなこと死んでも言えない。











「無理して止めようとしなくていい。」











俺は染谷の背中をゆっくりと優しく叩いた。











「...っ」











染谷はまた泣き始めた。











嗚咽をこらえて服を握る染谷は、かつてバスケの有望選手だったとは思えないくらい弱々しかった。
















< 156 / 166 >

この作品をシェア

pagetop