あの日の約束を、君ともう一度
さやの“飽きた”という言葉を信じた眞鍋。
信じないでよそんな言葉。
嘘に決まってるじゃない。
さやはまだバスケが好きで、あなたとの約束を忘れられずにいられる。
さやの本心に気づいてあげてよ。
私じゃたぶんダメなんだ。
眞鍋じゃないと.....。
「.........んだよアイツ。」
チッと舌打ちしながら眞鍋は小石を蹴った。
「違うの。さやは、違うの。.......お願いだから、さやを嫌いにならないであげて.......?」
私にはそれしか言うことが出来ない。
本当は全部言ってしまいたいけれど、さやはそれを望まない。
私は、どうすればいいの─────?