あの日の約束を、君ともう一度







会場から出た二人はバスの止まっている場所まで歩いていく。











部員達が駆けていくのを横目に、二人はゆっくりと、最後尾を歩いていた。











「─────あの、さ」










「んー?」










染谷沙耶香は眞鍋依月の顔を見ずに、返事をする。










「俺、染谷のことが好きだ」










その言葉を聞いた染谷沙耶香は、弾かれるように眞鍋依月の顔を見て、パチパチと瞬きを繰り返した。









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