あの日の約束を、君ともう一度
2
皐月に会ってから1週間。
私達は毎日練習していた。
それはとても楽しくて。
でも、とても苦しくて。
一生懸命練習している皐月が、羨ましいと思ってしまう。
もし、私の怪我が手じゃなくて足だったら。
車椅子でバスケを出来たかもしれない。
そんな最低なことを考えてしまう。
「─────.....染谷!!」
突然呼ばれた名前に、ハッとする。
そうだ、今は皐月と練習しているところだった。
皐月に心配かけちゃいけない。
「なに?」
皐月は私から目を逸らした。
「なんでもない」
「そっか.....。」
気まずくなって、私も皐月から目を逸らした。