あの日の約束を、君ともう一度
「また明日、か.....」
駅のホームで呟く。
正直、もう行きたくない。
皐月を傷つけてしまいそうで怖い。
皐月に八つ当たりしてしまいそうで。
自分が、怖い。
私もバスケが出来たなら、こんなこと思わなかったのに。
せめて、怪我をしたのが足だったなら。
「...っバカ、みたい。」
涙がこぼれ落ちそうになる。
ホームにアナウンスが流れた。
その後すぐに来た電車に、私は乗らなかった。
誰もいなくなったホーム。
私の瞳から涙がポロポロとこぼれ落ちた。
地面に黒いシミを作っていく。
「...っふ.....な、んで、手なの.......っ」
私の言葉は、風と共に消えていく。
私の言葉を拾ってくれる人は、ここにはいない。