あの日の約束を、君ともう一度
「...っ、さやも真鍋も、は、速いぃぃ」
もう私からさやの姿は見えない。
それどころか、同じタイミングで駆け出したはずの真鍋も、もうギリギリ見えるぐらいだった。
息が切れて、もう走れない。
2人とも体力あるし、足速いし...。
私なんて50m走は9秒台だし、シャトルランは48回だし...。
そんな私が2人に追いつけるわけない。
でもさやと真鍋を二人きりにするのは不安。
私は必死で2人の姿を追いかけた。