あの日の約束を、君ともう一度
「...っは、やっ、と、みつけた...っ」
肩で息をしながらふたりの元にと駆け寄っていく。
ふたりの間を不穏な空気が流れていた。
やっぱりこうなった...。
私は1度、小さくため息をついた。
「あの、2人とも─────」
「染谷!なんでお前が泣いてんだよ!」
「ま、真鍋あの────」
「伊月には関係ないでしょ!?」
「さ、さやもさ、────」
「関係ねぇってなんだよ!」
終わらない2人の言い合い。
私の言葉に気づいていないようだった。
私はすうっと大きく息を吸う。
そして─────。