あの日の約束を、君ともう一度






散々号泣した私たちは、特に何を話すわけでもなく、それぞれの家に帰った。






まさか莉花が、あんな風に起こるとは思わなかったし、号泣するとも思わなかった。






今まで泣き顔を見せないようにしようと思っていたのは、2人とも同じなのかもしれない。






「...伊月に気づかれるのも時間の問題なのかなぁ」






勉強机に向かいながら、私は呟いた。






テスト一週間前で勉強しないといけないのに、全く進まない。






それどころか、頭の中は伊月と莉花の事でいっぱい。






勉強なんてこれっぽっちもはかどらない。






「はぁ...」






机に突っ伏した。






もうわけわかんない。





考えるのなんてやめよう。





こういう時はもう寝て、忘れちゃった方がいいんだ!






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