あの日の約束を、君ともう一度
私はバッと飛び起きた。
漫画をベッドの上に残したまま、部屋のドアを開ける。
そして階段を駆け下りた。
「おかーさーん!!走りに行ってくる!!」
「えぇ!?今から!?」
「うん!いってきまーす!」
そのあとお母さんが何か言っていた気がしたけど、私は気にすることなく玄関から出た。
完全部屋着の半袖短パン。
私はとりあえず走り始めた。
行き先なんて決めてない。
ただ、無心に走る。
走るのは好きだ。
走っている間はすべてを忘れられるから。