あの日の約束を、君ともう一度
「えー?...まあ好きだけど、もうやらないよ。もうバスケはやらなくていーの!」
「さや.....。」
悲しそうに顔を歪める莉花を見て、胸が痛くなる。
「.....じゃあなんでリストバンドを外さないの?」
「...っ」
今まで、莉花がこんなに問い詰めたことなんてなかった。
ずっと、励まし応援してくれるだけだった。
なのにどうして、こんなに問い詰めてくるの?
私たちの間を、春の暖かい風が通り過ぎていく。