霊感彼氏。
さて、神代君。
早速ですが守って頂きたいと思うんですよ、私。
ここで物語は冒頭に戻ります。
薄暗い布団の中の空間で、あたしは為す術もなくブルブルと震えていました。
ガシャンガシャン!
パリーン!
「ぁぁああぁああぁ、お皿が、マグカップが……!」
たてつづけに響く、色んなものが壊れる音にあたしは非常に情けないうなり声を上げた。
一刻も早く、例のお札とかいうものをつくってほしい。
じゃないとひとり暮らしでバイトもしてないあたしには、経済的に苦しいものがある。
あああ、神代君!
もう何ならませガキでもいい!
誰か助けてぇーーーーー!!!
そう心の中で叫んだ瞬間、あたしは両足にひんやりとした感覚を感じた。
ものすごく嫌な予感。
そろーりと布団をはがして、足首を見ると。
「……呼んだぁー……?」
真っ青で血だらけな少年の顔。
「うぎゃあああああぁあぁぁぁあああ!!!!!」
ああ、もうそろそろご近所さんから苦情が来るかも知れない。