私が行かないでって言ったら、君はここにいてくれますか?
私の目からも大粒の涙が零れると、恋が私から離れてベッドに腰掛けた。



「私だって、親友って言いながら志帆の気持ち全然分からなかった。自分勝手だった。思い返せば・・・・志帆のこと、全然分からないんだもん。志帆はいっつも私の話聞いてくれるけど、自分の話をしないし、いっつもお姉ちゃんみたいに振舞って。」



「でもね、」と、恋が私の手をぎゅっと握る。




「志帆は本当は、全然お姉ちゃんらしくないってこと今日分かった。」




「・・・・・・・・え?」




急に何を言われたのかと思わず聞き返す。



「志帆はずっと、・・・・お姉ちゃんみたいって言われるの嫌いだったんだよね?大樹に、お姉ちゃんみたいって言われたくなかったんだよね?気づかなくてごめんね。」



私は首を横に振る。



「いいの。・・・・でも、これからはちゃんと恋に言いたいこと言いたい。それから、ちゃんと親友になりたい。」



私がそう言うと恋も嬉しそうに頷いた。


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