私が行かないでって言ったら、君はここにいてくれますか?
「うん。私もちょっとは自立できるように頑張るよ。」


「うん。・・・・・・後ね、私はもう大樹のこと好きじゃないから大丈夫。」



「え?でも、」



「ううん。違うの。・・・・・・・・あのね、今すごく気持ちがいいの。振られたのに。全然苦しくない。・・・・・大樹が好きだった時間に比べれば全然痛くないの。それはきっと、私の中で少しずつ変わってきてるんだよ。」



そう。



今こんなに清々しいのは、私の中で大樹が好きって気持ちが少なくなったから。



他の・・・・・・大事な人が頭に浮かぶから。




「そっか。じゃあ、もう大丈夫ってこと?」




「うん。そうだね。・・・・・・・今すぐ、会いたい人ができたみたい。」



「うん。・・・・・・じゃあ、私もこれで帰るね。ありがとう。全部話してくれて。」



「こちらこそありがとう。聞いてくれて。・・・・これからは本当の親友として、よろしくね。恋。」



私がそう言うといつもの無邪気な笑顔で恋が笑う。



「うん!よろしく、親友!!」



あぁ。



今すぐ君に伝えたい。



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