私が行かないでって言ったら、君はここにいてくれますか?
会いに来てくれるのは減ったけど、今まで通りノートを送ってくれたりして、連絡は取っている。



でも、どうして来てくれなくなったのかはよく分からない。



恋と大樹に聞いても別に変わったことは無いって言ってたし。



明日は日曜日で部活もないって言ってたから病室に来てもらおうかなー。



私はスマホを取り出して弘人に送る。



[明日、お見舞いに来てくれる?聞きたいことあるんだけど。]



朝に送って、返信が来たのは夕方の7時。



[分かった。]




と一言。




弘人ってこんなに文面冷たかったっけ?



でも、とりあえず来てくれるみたいだから良かった。



そして、



次の日。



天気が良かったから私はエレベーターに乗り込んで、屋上に向かった。



体調もいいし、1人で点滴をしながら歩いていく。



いつ来るか分からないから一応屋上にいると弘人には知らせた。



屋上のフェンスに近づくと少し肌寒い風が吹く。



思わず目を閉じると、ふわっと肩にチェックのシャツが掛けられた。



「なんで寒いのにこんな部屋着1枚なわけ?」



後ろには白いTシャツを着ている弘人の姿。


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