私が行かないでって言ったら、君はここにいてくれますか?
そう思いながら話し続け、話すのをやめると志帆が俺を見て大声を出した。



「違う!!私が言いたかったのは、」



瞬間、



俺は初めて志帆に怒鳴った。



こんなに感情を表に出したのは、生まれて初めてってくらい。



「何が違うんだよ!!」



志帆がビクッと震えた。



「違くないだろ!?ずっと好きだった大樹君に告白出来て、ずっと言いたかったこと言えたんだろ!?・・・・・なら、それでいいんじゃないの?」



良かったんでしょ?



ちゃんと伝えられたことが。



分かってるよ。



でも、



今の俺には、大樹君の名前を聞くのも嫌なくらい苦しいんだよ。



それぐらい、



まだ、



好きなんだから・・・・・・・。



俺は一旦冷静になると、もう帰るとそれだけ言って屋上を後にした。



俺はその場にしゃがみ込んだ。



完璧今ので終わった。



返事もしなくていいと言った。



聞く意味が無いから。



俺がいくら志帆を助けても、



それ以上にもそれ以下にもならなかった。



それが事実だ。



俺を、



好きになる可能性はない。



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