私が行かないでって言ったら、君はここにいてくれますか?
涙が止まらなくて、声も震えて、脚がガクガクする。



それでも、弘人から目を離さなかった。



弘人は驚いた顔で私を見る。



「分かってる。・・・・・遅かったこと、分かってる。でも!!・・・・・私が弘人のことを好きだってことは覚えていて。・・・・呼び止めてごめん。それだけ、だから。」



これ以上ここにいるのが辛くて私は弘人の横を通り抜けて、走り出した。



駅の方に走って、走って。



涙が止まらなくて、



喉が痛くて、



脚が震えて、



ただ無我夢中で走った。



綺麗な夜空にも、



イルミネーションにも、



雪が降ってきたことにも気付かず、



私は1人、



バス停の横にしゃがみ込んだ。



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