私が行かないでって言ったら、君はここにいてくれますか?
「弘人君、大樹に志帆が好きかって言われた時、内緒って言ったらしいけど、私にはバレバレだからね!!ずっと、弘人君は志帆のことしか見てなかったよ!!今だって、無視してるくせに、志帆のこと見た時すごく愛おしそうな顔してるもん!!」



それは、




知らなかった。



俺はそんな顔してたのか?



諦めるとかいいながら?



「もう、何が理由でもいいよっ。でも、志帆のことこれ以上無視して悲しませないでよっ!!・・・・・・・言いたいことあるなら、すぐ追いかけて。・・・・・志帆、きっとまだ帰ってない。」



そう言われて、



俺の中で何かがはち切れた。



本能的に、追いかけなきゃと思った。



今まで抑えていた気持ちが溢れ出して、頭の中で色んな表情の志帆が浮かぶ。



笑った顔、



照れた顔、



悔しそうにする顔、



泣きそうな顔、



ヤキモチ妬いた顔、



泣き顔。



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