私が行かないでって言ったら、君はここにいてくれますか?
恋愛で、これ以上辛いことはないと思う。
俺は何でもないふりをして志帆に声をかける。
大樹君と恋ちゃんを置いて、スイーツを食べながら志帆といろんな話をした。
せめて俺といる時だけは悲しい顔をして欲しくない、そう思って。
それなのに、追い討ちをかけるように最悪な光景が目に入る。
俺達の前で抱き合っている大樹君と恋ちゃん。
直感でこれはやばいと思った。
声を掛けようと隣を向いた。
案の定志帆は今来た道を猛ダッシュで走っていく。
俺は慌ててその後を追いかける。
結構走ると、地べたに座り込んでいる志帆を見つけた。
転んだのか膝から血が出ていて、慌てて手当した。
そして・・・・・・・志帆が大樹君への思いを話してくれた。
分かっていたことだけど、やっぱり好きな人から好きな人の話をされるのはキツい。
志帆は毎回この苦しさを味わっているのか。
それを思うと、今すぐ抱きしめてあげたくなった。
抱きしめたい気持ちを抑えて、志帆の涙を拭く。
でも、そうしながらふと思ったんだ。
少し冷静になって、思った。
俺達お揃いだよ。
好きな人に好きな人がいる、最悪なお揃い。
でも、そんなお揃いなんていらないよ。
普通のカップルみたいなお揃いがほしいよ。
なんてそんなことは言えない。
俺の中にもどかしさだけが残る。
俺は何でもないふりをして志帆に声をかける。
大樹君と恋ちゃんを置いて、スイーツを食べながら志帆といろんな話をした。
せめて俺といる時だけは悲しい顔をして欲しくない、そう思って。
それなのに、追い討ちをかけるように最悪な光景が目に入る。
俺達の前で抱き合っている大樹君と恋ちゃん。
直感でこれはやばいと思った。
声を掛けようと隣を向いた。
案の定志帆は今来た道を猛ダッシュで走っていく。
俺は慌ててその後を追いかける。
結構走ると、地べたに座り込んでいる志帆を見つけた。
転んだのか膝から血が出ていて、慌てて手当した。
そして・・・・・・・志帆が大樹君への思いを話してくれた。
分かっていたことだけど、やっぱり好きな人から好きな人の話をされるのはキツい。
志帆は毎回この苦しさを味わっているのか。
それを思うと、今すぐ抱きしめてあげたくなった。
抱きしめたい気持ちを抑えて、志帆の涙を拭く。
でも、そうしながらふと思ったんだ。
少し冷静になって、思った。
俺達お揃いだよ。
好きな人に好きな人がいる、最悪なお揃い。
でも、そんなお揃いなんていらないよ。
普通のカップルみたいなお揃いがほしいよ。
なんてそんなことは言えない。
俺の中にもどかしさだけが残る。