私が行かないでって言ったら、君はここにいてくれますか?
「志帆、りんご飴好きなの?」



「うん!!お母さんも好きなの!!忙しくてこれないから買ってきてって言われて。私はりんご飴も好きだけど、パイナップル飴も好き!!」



「そうなんだ。俺はキウイ飴だな。食べたことある?」



「ううん。ない!へー、食べてみようかなー。」



私がそう言うとテントの中に入って弘人がお店のおじさんに言う。



「りんご飴2つと、パイナップル飴1つ、それとキウイ飴2つちょうだい!」



「はいよ!!」



私の分もお金を払った弘人。



「弘人!私の分自分で出すよ?」



「いいよ。これは奢らせて。ね?」



弘人がいいって言うから、今回は甘えることにした。



「うん。ありがとう。」




それを見ていたおじさんが笑って、




「彼氏かっこいいこと言うなー。じゃあ、少しおまけしてやっか!彼女にこのいちご飴おまけしてやるよ。美味しいから食べてみな!」



彼氏でも、彼女でもないんだけど・・・・




でも、そう言っておじさんは袋の中に入れてくれた。



「ありがとう!」



おじさんにそう言うとニカッと笑った。




「いいよ!彼氏、彼女大事にしろよ!」




違うけど、まぁ、いっか!



弘人は袋の中から自分の分だけ取り出して袋を私に渡してくれた。



「ありがとう!あっ!じゃあ今度は私が奢るね!!」



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