私が行かないでって言ったら、君はここにいてくれますか?
呼吸が落ち着くと私は弘人から離れた。




「ご、めん。弘人。・・・・・ごめん。」




「なんで?志帆は悪くないじゃん。」




「う、ん。でも、一緒にいてくれてありがとう。弘人は私のヒーローだ。」




その時、




バーーーーーーーンッ!!




夜空に花火が打ち上がった。




「・・・・・綺麗だね。」




「・・・・・・・・・うん。綺麗だな。」




2人で空を見上げる。




花火はいつだって綺麗。



私が花火を見ていると、弘人が私の肩をポンポンとした。




「ん?」




「俺は・・・・・・・・志帆が思っているほど、いい人じゃない。ヒーローでもないよ。」




「え?」




「・・・・・・・・俺、志帆が好きだよ。」





バーーーーーーンッ!!




これは、何かの嘘で、弘人が私を元気づけるために言ってるんだ。




そんなことあるわけない、、、、、、



「何、言ってるの?私を元気づけるため?だったら私だいじょう、「違う!!」




私の声を遮って弘人が話す。




「俺は、本当に志帆が好きなんだ。・・・・こんな時に、ごめん。・・・・・・失恋した時に告るとか、俺最低だろ?でも、ずっと志帆が好きだった。・・・・・今も好き。」



初めて知った、弘人の気持ち。



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