私が行かないでって言ったら、君はここにいてくれますか?
ガバッと目の前で頭を下げる弘人。




周りの人もちらちらこっちを見る。




「ちょっ、弘人!目立ってるからやめてって!今会計するからその後ちょっと話そう!」




それだけ言って私は急いで会計を済ませた。




弘人は待合室のソファーに座っていた。




隣には・・・・・・小さい女の子?




「あっ、志帆終わった?」




今度は小声で聞いてきた。




「うん。こっちの女の子は?」




「これ妹。ほら、羅衣(らい)挨拶して。」




すると女の子は私の方を見て指を4にした。




「羅衣4歳です!!」




かっ、可愛いーーーーー!!




私はしゃがんで羅衣ちゃんと目線を同じにした。




「私は志帆です。よろしくね、羅衣ちゃん。」




「しほちゃーん?んー、じゃあしーちゃんってよぶー!!」




そう言って笑う羅衣ちゃんの顔が可愛くて、撃沈してしまう。




「じゃあお兄志帆と話すから、ちょっとあっちで羅衣遊んでてくれるか?」




「えー?羅衣、しーちゃんと遊びたい!!」




「えー?」




駄々をこねる羅衣ちゃんが可愛くて私は笑ってしまった。


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