私が行かないでって言ったら、君はここにいてくれますか?
私は2人のことを気にしながらも、弘人の言葉を信じてあまりその事に触れないようにしていた。



2人が言いたくなるまで待った方がいいって思ったから。



でも、そんな状況が1ヵ月続いたある日、私の体に異変が起きたんだ。



いつも通りに目覚めるけど、なんか熱っぽい。



風邪だって先月ひいたばかりなのにまた風邪なんてことはありえない。



「あら?志帆大丈夫?具合い悪そうだけど。」



「ううん。大丈夫だよ。ちょっと頭痛薬だけ貰っておくね。」




お母さんにそう言って薬を飲んだ。




たまに偏頭痛とかなるからそれかなと思った。



「行ってきまーす。」



頭がちょっと痛くて、ぼーっとするけど、後はどこも痛くないし。



あんまり気にすることないかも!!



そのまま頭痛だけが1日続いた。



でも、薬を飲んでも頭痛が治らない。



それでも部活には参加した。



「志帆?大丈夫か?顔色悪いぞ?」



弘人が私の顔を伺いながら言う。




「そう?大丈夫だよ。」



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