紳士的?その言葉、似合いません!



性格悪い、気に入ったものに対して執着が半端ない、毒牙、鬼畜…ところどころに出てきたワードに不安しかない。


そしてかなり実感のこもった言葉に恐怖が湧く。いやだってなんとなくわたしが出している都築さんの評価と同じところあるし。真実味が半端ない。


わたしからしてみれば都築さんは紳士の皮を被った変態だけど、鬼畜の片鱗も見せていたような…あ、ダメだこれ以上考えると怖い想像しかできない。



「だからあんたと都築さんの噂が出て都築さんが否定せずにそれどころか助長させるようなことしたときは流石に哀れんだわ」


「哀れむぐらいならわたしに力貸して下さいよ!」


「そんなことしたら私が物理的以外の意味で死ぬわよ!そんな自殺行為するわけないでしょうが!」



先輩ひどい!でも多分わたしが先輩の立場でもそうしたと思う…人間我が身が一番大切なのだ。


もはや食欲なんてどこかに行ってしまった。それより恐怖と不安が頭を支配して仕方がない。心から知りたくなかった情報だよ。



「まぁ、だから諦めなさい。先輩としてはそれしか言えないわ」



哀れみと気遣いを含んだ声になんとなく違和感。違和感というか……




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