向日葵にさよなら。

「僕はずっと自分のことをCランクだって思ってる。だからAランクの倉本とこうやって話すことなんてないって思ってた。……こんな考え、怒るよね」

 倉本は僕の話を聞いている間に、ソフトクリームのコーン部分を平らげていた。
 ちゃっかり麦茶のペットボトルを二つ用意していて、一つを僕にくれた。


「何から何までごめん。ごちそうさま」

「ううん、綺麗なアレンジメントを作ってくれたお礼だよ。いい子ちゃん的意見を言うと、人をランク付けするのってよくないけれど、でも……少しわかる気がする」

「え? 倉本が?」

「うん。私がずっと笑顔でいようとしたのは、たぶん、松波くんのいうAランクになろうとしたからだと思うの。優等生になって、お母さんに心配をかけたくなかった。だから……私は偽物のAランクなのかも」

 
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