異世界
………あの生意気猫…
私以外見えてない感じだな
あんな奇妙な猫がスルーされるわけないもんね。
もっと言えば人があの猫の体を堂々と過ぎて行ってるから
でも、その猫を歩いて行った人はちょっと気持ち悪そうにしてたけどね、
あの猫もあの猫で透けるとは言え
踏まれたり体を足で通られても気にしないかのように
私を
あの小さな顎で「はよ来い」と
命令してる
あ"ぁぁぁ〜!!
嫌な予感しかしない!!
仕方なく猫のそばに行けば
「やれやれ、やっと来たか」と言わんばかりにため息をつき先を行く猫
………このくそ生意気猫が
これは…ついてこいという事かな。
しばらくその猫のあとを追えば
路地裏で立ち止まる
そしてふわっと宙に浮く猫
うわぁ……やっぱ飛ぶんだ
もしかしたらあの羽は飾りで普通の猫の予想もしてたけど……
まぁ……そうよね……。飛ぶよね。
なら、最初から宙に浮いてて欲しかったかな
「…ねぇ、キミは来栖 乃亜 で
あってるかい?」
まぁ、もう、予想してましたけど
ついにしゃべり出したぞこの猫