..恋の方程式..
時計を見た。

¨11:20¨

塾に残っていたのは
私と仲谷先生と逢沢先生と
また同じ年くらいの
¨富山先生¨
と何人かのおじちゃんの先生だった。

逢沢先生は社会の先生で
私が解いていた数学の問題を
一緒に解き始めた。

「これこうするんちゃうん?」

なんて言いながら…

5分くらいたって仲谷先生が
逢沢先生を呼びに来た。

「逢沢ー。あっち行って来てー。俺がそっち見るから。」

「はい…」

「よ!五十嵐さん。何してるん?」

「数学の問題解いてる…」

「これ分かる?」

私はいつものように首を傾けた…

そしたらまたいつもの様に
先生は丁寧に説明してくれた。

「高校どこ行こっかな…」

私はつぶやいた…

「海聖高校とかは?」

海聖高校…

「そこだけは嫌…」

私にはそこの高校に
行きたくない
理由があった…
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