..恋の方程式..
「そっか…」

しばらく沈黙が続いた。

そして、逢沢先生が話し始めた。
「でも、五十嵐さんあれやでー。自分が思ってるほど
他人は自分の事見てないで。」

先生の優しい言葉に
私は安らぎを覚えた…

「ってかアレやんなー。
五十嵐さん俺に何でも話してくれてるやんなぁ。」

「うん…ペラペラ喋りすぎた…ハハ」

私は自分の事を話し出すとブレーキがきかない。

「俺の秘密も教えたるわぁ」
そう言って先生は私に
先生が出た高校を教えてくれた…

塾側は
年齢*母校を隠さなければならない。


「五十嵐さんにしか、言うてないから、他の仔には秘密やで。」

私しか知らない
先生の母校。
なんか新鮮な感じがしたんだ。

「五十嵐さん家どこ?」

「△△スーパーの近く。」

そう言うと先生はバイクに乗らずに
私と一緒に歩き始めた。

「スーパーまで送ってあげるわ。家までは、さすがに無理やけど。」

「まぁなぁ…」


誰もいない
真っ暗な道を先生はバイクを押しながら一緒に
歩いてくれた。

「あ!自動車学校や!先生今
免許とろうと思って頑張ってるねん!
ちなみにこれもみんなに内緒やで!」

「大丈夫だよ…誰にも言わないから…」

先生の秘密…

私の秘密も喋っちゃおうかな…

仲谷先生が好き。

って…

< 17 / 101 >

この作品をシェア

pagetop