..恋の方程式..
ブブブブブブー

ケータイのバイブ音が鳴っている…

「誰だろう?」

メールは麻衣からだった。

『今日遊べる?』

『うん。』

『ぢゃぁ、
あゆなの家行くから待ってて。』

『了解』

10分くらいたった…

ピンポーン

「ゴメンゴメン!遅くなった!」

麻衣が息をきらして言う…

「大丈夫だよ。中入る?」

「ううん。大丈夫。
それよりかさ、まだお昼ご飯たべてないから、
なんか食べに行かない?」

「いいよー」

私は麻衣と2人で近くの喫茶店へ行った…

「麻衣…あのさぁ。
仲谷先生のことなんやけど…」

「あー。仲谷先生ほんまうざい!
この間さぁ!頭叩かれてんやん!
最悪な人間やわ!
しかもその後頭なでてきてんやん!
気持ち悪くてゾゾーってなったわ!」

「へー…」

私の目には
うっすらと涙がのっかっていた。
私の知らないところで
誰かが頭をなでられてたなんて…


「あゆなー。
何で泣きそうになってるん?」

麻衣が真剣な顔で言う。

「だって…」

「そんなに仲谷の事好きなん?」

「うん…」

「あー。もう!分かった!応援するわ!」

「何で?急に?」

「だってことごとく作戦失敗したんやもん!」

はい?
どおいうこと?

私はわけもわかんなくて、
放心状態になった。

「っぷ。」

麻衣が笑う…

「あははははー。
あんたほんまに仲谷の事好きなんやなー」

「麻衣?どおいうこと?」

「嘘だよ嘘!頭なんてなでられる訳ないやん!」

内心ホッとした。

「もーーーーー!変な嘘つかんとってやー!
ほんまかと思ったやん!」

そお言ってポコポコ麻衣を叩いた…
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