..恋の方程式..

最後の夏期講習

もうすぐで夏期講習も
終わり…

私の家は家計が苦しくて
私を塾に行かせる余裕はなかった。

お姉ちゃんは頭が良くて
私立の高校に行ってた。
塾も続けてた。
賢いお姉ちゃんは
それなりにお金がかかった。

バカな私にかけるお金なんてない。

「あゆな。塾どうする?もうすぐ夏期講習終わるけど…」

母が私の大好きなカレーを作りながら言う。

始めから私は夏期講習だけをとる予定だった。

「なんでもいいよ…」

ほんとは辞めたくなかった。
先生に会えないから…
先生の授業受けれなくなるから…

でも…
そんなこと言う勇気ない。

「籍だけおいとく?で、11月になったら数学だけ個別でとろか。」

「そやな…」

今は9月…
2ヶ月間も会えない…

先生
私の事忘れちゃうかなぁ。
もう「五十嵐さん分かる?」って
言ってもらえなくなるのかなぁ…
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