..恋の方程式..
イメチェンしよう!
そう決めた私はずっと伸ばしていた
前髪を切ることにした。

「お母さん!前髪切って!」

「あぁ。いいよ
失敗しても知らんで?」

「いいよ。失敗しても上げるから!」

「ぢゃあ・・」


ジョキ…

「あ…」


切った音と同時にお母さんの声が
重なった・・

「え?」

お母さんは笑いをこらえている。

「ゴメン。あゆな。失敗した」

見事に前髪はパッツンだった。

日本人形…

そう言ってもおかしくないくらいに

そろった前髪…

必死に謝るお母さんに
「いいよ」
と言って私は塾に行った。

扉を開けたら職員室には
富山先生がいた。
< 82 / 101 >

この作品をシェア

pagetop