ずっとずっとだいすき

今

ガタン田舎の電車はさほど混まないいちら、一タン…

今日も変わらぬ電車に揺られて私は職場へと向かっている。

７時に起きて、手早く朝食とメイクを済ませ電車に飛び乗る。私の朝は毎日同じ。


松本純子、28歳。今日も変わらず座る場所は同じ。私の暮らす町から職場までは電車で一時間。そう、私は田舎にすんでいて、いつも片道一時間かけて職場へ通っている。


大学まで自宅から通っていたそのままの流れで、一人暮らしをしたことがない。



田舎の電車はさほど混まないから、だいたいのっている人の顔ぶれも覚えてしまう。消して、名前を知ったり、話をする訳じゃないけど、何となくの座る席が決まってくるのだ。