最後の恋 【番外編: 礼央目線】
「俺は初めから認めないって言ってただろ。」
「一ノ瀬くん…」
「それに、俺の方こそごめんな。さっき、電話で紫乃から怒られた。大切な人を不安にさせるなって。 あいつ、杏奈のことが大好きだからさ。だから、俺も男として不安にさせないようにちゃんと言葉にするから。」
緊張を振り払うように咳払いを一つすると彼女の目をまっすぐに見つめて言った。
「杏奈、もう一度俺と結婚を前提に付き合ってください。」
彼女の口から答えが出されるまでの時間が永遠のように長く感じた。
「…はい。こちらこそ、お願いします。」
彼女が笑顔でそう答える。
そして彼女の頬に流れる温かい涙をそっと優しく親指で拭うと、彼女の瞼にそっとキスを落とした。
それからまたお互いの顔が見える距離まで顔を離し、見つめ合う。
「…大好き。」
「俺は、愛してるよ。」
「私も…愛してる。」
やっと最愛の人をこの手の中に捕まえた
今度こそ、もう二度と離さない
彼女は俺の最後の恋人で最愛の人。
彼女との最後の恋は、今始まったばかり
fin
「一ノ瀬くん…」
「それに、俺の方こそごめんな。さっき、電話で紫乃から怒られた。大切な人を不安にさせるなって。 あいつ、杏奈のことが大好きだからさ。だから、俺も男として不安にさせないようにちゃんと言葉にするから。」
緊張を振り払うように咳払いを一つすると彼女の目をまっすぐに見つめて言った。
「杏奈、もう一度俺と結婚を前提に付き合ってください。」
彼女の口から答えが出されるまでの時間が永遠のように長く感じた。
「…はい。こちらこそ、お願いします。」
彼女が笑顔でそう答える。
そして彼女の頬に流れる温かい涙をそっと優しく親指で拭うと、彼女の瞼にそっとキスを落とした。
それからまたお互いの顔が見える距離まで顔を離し、見つめ合う。
「…大好き。」
「俺は、愛してるよ。」
「私も…愛してる。」
やっと最愛の人をこの手の中に捕まえた
今度こそ、もう二度と離さない
彼女は俺の最後の恋人で最愛の人。
彼女との最後の恋は、今始まったばかり
fin