最後の恋 【番外編: 礼央目線】
憂鬱な彼女
夏休みが明けて、またいつもの日常が戻ってきた。
文化祭の準備なども始まり、学校中がどこかお祭りムードに包まれていく。
紫乃の異変に気付いたのは、制服が冬服に変わったそんな頃。
時々ぼーっとして上の空になっていることがあった。
二人でいられる時間は、だいたい紫乃が喋って俺が聞き役になる事が多かったのに最近の紫乃は口数も少なくて何かに悩んでいるように見えた。
「何かあった?」
そう聞いても、
「…ううん、何でもないよ。」
無理をして笑顔を見せているのが俺たちには分かってしまう。
ある日の午後、突然部活が休みになったと部長から一斉送信でメッセージが回ってきた。
紫乃の様子も気になっていた俺は普段は部活で一緒に帰ることのない紫乃に、すぐにメッセージを送信した。
文化祭の準備なども始まり、学校中がどこかお祭りムードに包まれていく。
紫乃の異変に気付いたのは、制服が冬服に変わったそんな頃。
時々ぼーっとして上の空になっていることがあった。
二人でいられる時間は、だいたい紫乃が喋って俺が聞き役になる事が多かったのに最近の紫乃は口数も少なくて何かに悩んでいるように見えた。
「何かあった?」
そう聞いても、
「…ううん、何でもないよ。」
無理をして笑顔を見せているのが俺たちには分かってしまう。
ある日の午後、突然部活が休みになったと部長から一斉送信でメッセージが回ってきた。
紫乃の様子も気になっていた俺は普段は部活で一緒に帰ることのない紫乃に、すぐにメッセージを送信した。