最後の恋 【番外編: 礼央目線】
彼女への気持ちは…初めから罪だと分かっていた。
紫乃や真斗が許してくれても、自分自身で許せなかった。
松野さんだって、紫乃と付き合っていた俺に想われていても困るだけだろう。
でもだからと言って、この気持ちがすぐに消えてなくなるわけではなかった。
だから…卒業するまではこの不毛な片思いを続けることにした。
どうせ、高校を卒業すれば会えなくなるんだ。
会えなくなれば、今度こそ諦められる。この気持ちも消えるはず。
そう思っていた。
卒業式の日、俺は最後に図書室に向かった。
彼女がいつも座っていたカウンターの前に立つ。
だれもいない、その部屋で俺は彼女への思いを初めて言葉にして吐き出した。
「ずっと、好きでした。…さようなら松野さん。」
紫乃や真斗が許してくれても、自分自身で許せなかった。
松野さんだって、紫乃と付き合っていた俺に想われていても困るだけだろう。
でもだからと言って、この気持ちがすぐに消えてなくなるわけではなかった。
だから…卒業するまではこの不毛な片思いを続けることにした。
どうせ、高校を卒業すれば会えなくなるんだ。
会えなくなれば、今度こそ諦められる。この気持ちも消えるはず。
そう思っていた。
卒業式の日、俺は最後に図書室に向かった。
彼女がいつも座っていたカウンターの前に立つ。
だれもいない、その部屋で俺は彼女への思いを初めて言葉にして吐き出した。
「ずっと、好きでした。…さようなら松野さん。」