最後の恋 【番外編: 礼央目線】
それからさらに数年が経ち社会人3年目を迎えたばかりのある5月の日
出張で日本の本社に行く機会があった。
そこで、彼女の姿を見つけてしまう。
まさかと思った。
こんな偶然……どこにでもあるもんじゃない。
最初は目を疑ったが、何度見てもそこにいたのは松野さんで間違いなかった。
仕事中の彼女は、ビル正面に横付けされたベンツが走り去るのを頭を下げ見送っている様子だった。
役員やその秘書たちが使用する高層階用のエレベーターに乗り込んだ彼女をバレないように見送った。
どう見ても、ここの社員にしか見えなかった。
後で調べたら、彼女は大学を卒業後うちの社に入社し秘書をしている事が分かった。
偶然ーーーという言葉では片付けたくなかった。
出張で日本の本社に行く機会があった。
そこで、彼女の姿を見つけてしまう。
まさかと思った。
こんな偶然……どこにでもあるもんじゃない。
最初は目を疑ったが、何度見てもそこにいたのは松野さんで間違いなかった。
仕事中の彼女は、ビル正面に横付けされたベンツが走り去るのを頭を下げ見送っている様子だった。
役員やその秘書たちが使用する高層階用のエレベーターに乗り込んだ彼女をバレないように見送った。
どう見ても、ここの社員にしか見えなかった。
後で調べたら、彼女は大学を卒業後うちの社に入社し秘書をしている事が分かった。
偶然ーーーという言葉では片付けたくなかった。