小悪魔なキミに恋しちゃいました。
prologue
出会いは突然に……
そんなことを言うけれど、それは本当に突然だった。
人気のない中庭。
無駄に綺麗に整えられた芝の上。
仰向けに寝そべりながら、すらっと伸びる腕を空に掲げ、綺麗な手で枠を作るキミ。
その中にはどんな景色が映っているのだろう。
その姿は、思わず見入ってしまうほど、とても綺麗だった。
「……なんだよ」
私に綺麗な景色を……
私に幸せな恋を教えてくれたのは……
小悪魔だけど、とっても甘いキミでした。
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