小悪魔なキミに恋しちゃいました。
「いや、面白いなって思って。……で、決まったの?」
「なっ……まぁ、うん。決まったよ。結城くんは?」
「僕も。すみません」
いつの間に決めたんだろうと疑問に思いながらも、結城くんが呼んだ店員さんがやって来て、それぞれ注文をした。
食後には、あのチケットのケーキセットを注文した。
それからしばらく会話もないまま、料理がやってくる。
私の前にはカルボナーラ。
結城くんの前には、私が迷っていたふわふわ卵のオムライスが置かれた。
「食後にデザートをお持ちしますので、またお呼びください。ごゆっくりどうぞ」
お辞儀をして、戻っていく店員さんを確認したあと、早速料理を口に運ぶ。
「んー!美味しいっ」
初めてここに来たけれど、こんなに美味しいカルボナーラは初めて食べたと言うくらい美味しい。
とってもクリーミーで濃厚なソースは、よくスパゲティーに絡み合っている。
程よく厚みのあるベーコンも、ジューシーでとても美味しかった。
「確かに、美味しいね。ここの料理」
結城くんも初めて来たようで、オムライスを口に運んでは、そう漏らしていた。