小悪魔なキミに恋しちゃいました。
だから、たまには……
「あれ?結城くん、顔赤いんじゃない?」
少しからかいたくなっちゃって。
「……ゆ、夕日のせいだよ。バカなの、キミ」
さらに赤さを増したその頬は、私の意地悪が成功した証。
思わず嬉しくなって、ふふふっと笑ってしまった。
「随分と余裕だね、キミ」
「へっ」
途端に豹変する結城くん。
目の前には綺麗な景色が広がっていたはずなのに、今目の前にあるのは、結城くんの整った顔。
頬を赤らめることになったのは、私の番。
「あれ、キミ真っ赤になってるけどどうしたの?」
「ゆ、夕日のせいだよっ」
ニコニコ笑う結城くんは、私のことをからかっている証拠。
キミは、小悪魔だ。
「ふぅーん。僕をからかったキミにはお仕置きね」
「……っ」
夕日に包まれながらのキスは、暖かくてとても甘い。
そんなふたりを輝かせるように、結城くんから貰ったキーホルダーがキラリと光り輝いた。