小悪魔なキミに恋しちゃいました。
「んん……」
あれ、ここは……?
白い部屋に、夕日が差し込んで赤く染まっている。
えっ、もう夕方!?
ここって、保健室だよね。
「……いったぁ」
いつの間にか夕方になっていることに驚いて身体を起こすと、まだ熱が下がっていないのか頭痛がする。
「起きたの?」
「ゆ、結城くん!?」
カーテンをガラッと開けて入ってきたのは、結城くん。
その姿を見て、意識は朦朧としていたけれど抱きかかえられた感覚ははっきり覚えていて、思い出しては恥ずかしくなる。
「まだ顔赤いじゃん。大丈夫かよ」
そう言って近づいてきた結城くんは、大きな手を私の額に当てる。
結城くんの手が……
触れ合っている場所が、さらに熱を持つ。