小悪魔なキミに恋しちゃいました。


「みんなにも伝えとく。須藤さんは、僕の彼女だから。手出したらどうなっても知らないからね」



「なっ……!」



「ひゅ〜」



まさか、結城くんが大暴露するなんて思わなくて、思わず思考が停止する。



大和くんと悠陽ちゃんは、元から知っていたからかニコニコしているし、私はどうしたらいいか分からない。



「須藤さん、そういう事だから。もう僕は王子様でいるつもりないし、約束は無効でいいよね」



そういう問題じゃないけれど……



クラスにはがくりと肩を落とす女の子もいれば、結城くんが言うからと諦める女の子もいた。



「よかったね、茉莉」



「な、何がっ……!」



はれて?私は、結城くんの彼女(公認)になりました。


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