小悪魔なキミに恋しちゃいました。


「僕、須藤さんの事が好きかもしれない」



次の日の朝、大和にそう打ち明けてみた。



そしたら……



「今頃気づいたのかよ。バレバレだっつーの」



「……嘘だ」



「いや、本当」



なんで本人より、大和が僕の気持ちを知ってるんだよ。



僕の須藤さんへの態度は、見るからに違うらしく、宮野さんもきっと気づいてると大和は言った。



「じゃあ、須藤さんは……」



「あー、茉莉ちゃんは気づいてないと思うよ?きっと相手の気持ちにも自分の気持ちにも鈍感だろうから」



そう言って大和は笑った。



よかった、と安心する反面、少し伝わってたらいいのにと期待する自分もいる。



でも、きっとキミは僕の事が嫌いだから。



いつも一緒にいたら、何となく伝わってくるんだ。



その事を大和に相談してみたら、大笑いされた。


< 173 / 252 >

この作品をシェア

pagetop