小悪魔なキミに恋しちゃいました。
「あははっ、まさか玲央がそんな事で悩むようになるとはね」
「……っ、大和に相談したのが間違いだったよ。忘れて」
「はっ、それは無理だな?まぁ…恋愛初心者のお前に教えてやるよ」
何を偉そうに。
大和とは中学の頃から長い付き合いだけど、今まで付き合ったことがある人は、知る限り、たったのひとりだ。
まぁ、今は高校も離れて別れたらしいけど。
ただ、恋愛豊富でもない奴に、そんな上から目線で言われるのはなんだかムカつく。
「全力でぶつかれ!当たって砕けろ!」
「は?」
心の中でちょっと期待したのがまちがいだったかもしれない。
「まぁ、応援してるってことよ」
その気持ちは微塵も伝わってこないけど。
「ありがとう」
「全っ然ありがたそうじゃねー」
そうして僕達は笑いあった。
いつかきっとキミに伝えよう。