小悪魔なキミに恋しちゃいました。
***
「久しぶりだねぇ、玲央くん」
「……お久しぶりです」
夏休みに入った僕は、休みを利用してある場所へと来ていた。
「最近、調子はどうだい?」
「まぁまぁ、ですかね」
優しい笑顔で問いかけてきた答えに、僕は曖昧に返事をした。
そんな僕の微妙な気持ちを悟ったのか、笑顔のまま眉毛を下げて見つめられていた。
「じゃあ、見てみようか」
「はい」
最近、気になってはいたんだ。
空を見つめていると、時々……
「玲央くん。残念だけど───」
返ってきた答えは、やっぱり予想通り。
1番言われたくない答えで……
「わかりました」
どうしようもない僕は、ただ。
そう答えるしかなかった。
あぁ……
せっかく僕は自分の気持ちに気づけたというのに。
これから、どうしていけばいいだろう。
いつまで誤魔化していけるだろう。
キミは、僕を受け入れてくれるだろうか?