小悪魔なキミに恋しちゃいました。
「うーん、私はクレープ屋かな」
甘い物大好きだし。
クレープ屋にしたら、学校祭までの準備期間も試作品たくさん味見できるかな〜
……なんて、甘党な私の随分と安易な考えだけど。
「そっか、じゃあ私もそうしよ」
私の理由を聞いて、同じく甘党な悠陽ちゃんは私と同じクレープ屋に手を挙げた。
そんな私たちの単純な話し合いを聞いて、間に挟まれていた大和くんには笑われてしまった。
「はい、じゃあ決定!」
学校祭に向けての話し合いのためにクラスに設けられた時間をめいいっぱい使って、やっと高校生活初めての学校祭での出し物が決まった。
黒板には、大きく喫茶店に丸がつけられている。
メニューは、クレープとタピオカジュース。
3つに同じくらい票が集まった私たちのクラスは、全部ひっくるめてしまおうと、こうなった。
具体的に話がまとまってくると、何だか気持ちもワクワクしてくる。
「楽しみね!」
話し合いが終わったあとの放課後、悠陽ちゃんと一緒にそう言って笑いあった。