小悪魔なキミに恋しちゃいました。
それからというもの……
あっという間に時間は過ぎ、放課後になっていた。
「もう、茉莉!いつまで引きずってるのよ」
「……うぅ」
一つの原因は、朝話していた英単語の小テスト。
案の定、予想通りというかなんというか、出来は最悪だった。
小テストだから、赤点は無いものの、少なからず成績に響いてくるもの。
「まぁ10点中2点はね……」
「はい」
勉強が出来る悠陽ちゃんは、英語が1番得意だということもあり、もちろん10点満点。
悠陽ちゃんから言われるのも、仕方がない。
「まずちゃんと話を聞くこと!」
ごもっともです、悠陽ちゃん。
今回に関しては、小テストをすることを聞いていなかった私が悪い。
苦手とか、そういう以前の問題だ。
「……気をつけます」
「よし、もうおしまい!気分転換にクレープでも食べて帰ろ!」
私の気持ちを切り替えるために誘ってくれた悠陽ちゃん。
もちろん行くと返事をしたいところ……
ではあるんだけれど、私には先約がある。