僕とお姉ちゃんだけの神様
「ジュンおいでー!一緒に食べよう!」


お父さんの声は静かな夜によく響く。

僕は急いで台所に行き、ご飯を食べる事にした。


「いただきまーす!」


お腹が空いていたので、とても美味しい。


「コラコラ、慌てて食べると喉につまらすぞ」


お父さんは優しく僕に話しかけた。

今日一日あったこと。

夕日が綺麗だった事。

そんな何気ない会話をしながら楽しい時間は過ぎていく。


夕飯も終える頃になると、お父さんは箸を置いて僕を見ながら話し始めた。


「なぁジュン。嬉しい報告があるんだ」


真剣な顔なんだけど、どこか笑みが浮かんだ表情で話始めた。


「実はな、新しい家族が出来るんだ」


まだ小さい僕には、その状況が理解出来なかったが

何だかお父さんはとても嬉しそうだ。


「えっ!?どういう事?」


僕はお父さんに問いかけた。


「つまりな、この家にお母さんと、お前のお姉ちゃんが来るんだぞ!」


その話を聞いて嬉しかった。

ほんとは寂しかった。留守番なんて嫌だった。

そんな毎日をもう送らなくていいと解った僕は喜んだ。
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