僕とお姉ちゃんだけの神様
楽しみな日が来るのはとても長く感じる。


「お父さん!まだ!?もう来た!?」


「お父さん!楽しみだね!」


「お父さん!誰か来たよ!お姉ちゃん達かな!」


僕は抑えきれない感情を毎日お父さんにぶつけた。

時には宅配便の人でさえも

新しい家族が来たと勘違いしてしまう程に。


そんな様子を毎日見ていたお父さんは

そっと僕を抱きしめると



「今までそんな寂しかったのか…すまなかったな」


と、声をかけてくれた。

でも、僕はもう平気。こんな嬉しい事なんてないよ。


新しい家族となる前日の夜

僕は嬉しくて眠れなかった。

いつもは、お父さんより先に寝るのに

その日だけは、お父さんが先に眠ってしまってた。



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