僕とお姉ちゃんだけの神様
ー土曜日当日ー



美味しそうな匂いで僕は目が覚めた。

いつの間にか眠ってしまってたらしい。


「おはよう。ご飯出来てるぞー」


台所に来た僕に気づいたお父さんは声をかけてくれた。

家の雰囲気からすると、まだ来ていないみたいだ。


「もうそろそろ来るからな。しっかり片付けしないと」


そう言うと、お父さんは僕の前から姿を消した。

待ち遠しい。

でもいざとなるとちょっぴり不安。

そんな気持ちがグルグルする中、僕は待ち続けた。




ピピー。ピピー。

オーラーイ!オーラーイ!

ストーップ!!


初めて聞く音や声。

そんな音が聞こえると同時に階段を慌てて降りる音が聞こえた。



来たんだ!!!


「ジュン!来たぞ!」


居間にいた僕をチラッと見て声をかけ

お父さんは、玄関へと向かった。


ピンポーン


いつも聞くチャイムの音なのに、その時はすごく緊張した。
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