いつも。
そして、一旦間が空いてから、先生の話が続く。
「1人でも学校内に多くの仲間がいた方がどこの族にとっても有利ですからね…多分大変なことになるでしょうから、明日は早めに職員室に直接登校した方がいいと思います。」
「ありがとうございます…」
先生のおかげで助かるような気がする。
「しかし、なんで黒龍と言ったんですか?他にも族なんてたくさんあるでしょうに。」
本当に素朴な疑問だったのだろう。
「いやぁ、思いつくのが黒龍しかなくて…弟がそこなんです。」
「弟くんの名前は?」
「今泉聖矢‐Imaizumi Seiya‐です。」
「ああ、聖矢くんの!」
先生は私の弟を知っているみたい。
「知ってるんですか?」
「知っているも何も今の幹部ですからね。しかし、聖矢君に姉がいるという報告はないですし、名字も違いますよね?」
疑わしいと言わんばかりの顔で見つめてくる。